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平成22年度 保育所主任保育士研修会

平成22年度 保育所主任保育士研修会が熊本市のくまもと県民交流会パレアで開催された。熊本県保育協会の主催、熊本県保育協議会が共催。熊本県から主任をはじめベテラン保育士約90名が午前中から終日続いた研修に参加した。

塚本理事長のあいさつに続いて、研修①として熊本県健康福祉部少子化対策化・健康福祉審議官の小原信氏が「熊本県の児童福祉施設等」と題しレクチャー。県が現在取り組んでいる子育て関連の動きなどを平成21年の出生率データなどを基に説明した。県では「毎日15日は肥後っ子の日」として設定、様々な活動を展開中とのことだが、県内の認知度達成目標が40%にもかかわらず、実際は4.9%止まりとのことで、認知度アップの協力を参加者に呼びかけた。

続いて研修②として、熊本県暴力追放協議会・専務理事の藤井勝公氏が「保育園での危機管理対応」について講義。保育園を的にしたクレーマー対策について教示した。 クレーマーは、自力で対応できるもの、警察など公的機関の支援が必要なものの2種に大別されると説明。自分たちでは対応できないものついては、暴力追放協議会や警察など専門機関に支援を求めることが必要と述べた。

お昼休みをはさみ、研修③として、熊本県保育協会・研修委員長・千原一朗氏が「主任保育士に求められる」をテーマに講義。先ず、先月落成となった新園舎の写真を投影。園舎建築に係わる苦労話を披露した後、主任保育の中間管理職であり、同時に労務管理者という責務を負っていることを自覚して欲しいと強調した。また、どのような状況でも人がいるところには「2:6:2」の法則があり、これが人間関係における基本原理であるとことを説明。さらに、主任は他の保育士を教育する役割もあり、「先ずやって見せる」ことが重要と説明。最後の氏独自の教育・保育論を語り「子どもはすぐに3歳になる訳ではない。2歳のときの手厚い関わりがその後の成育にそって最も重要である」と主張しながら、あらためて主任保育士の仕事の多面性と責任の重さを語った。

最後に研修④として、八代よかとこ宣伝隊・事務局長の上野留美氏が「保育所のベテラン職員としての心構え」と題して講義。

閉会後、今回の研修に関する参加者にはアンケートが用紙配られ、参加者は本会の感想・意見などを記入、結果の今後の研修会の指針とするとのことである。


(文責:広報調査委員会 福田俊彦)